用語解説


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表適用基準1項目適用基準備考鋼材鋼種型級高張力鋼炭素当量()≦%溶接棒拡散性水素量≦乾燥・管理ーー推奨条件再乾燥。、現場持出時間時間以内。溶接施工脚長脚長以下水平肉溶接脚長、板厚上限値越場合別途試験必要。板厚以下TMCPNMMAHDHAHDHCEQIACSHCCGJISZMMMM490/32,32,36,360.3625/1003113-1975252JISによるメカにてまたへのしはとするのすみパスのをえるにはなどが471表級肉溶接棒分類適用鋼種2490/NMMすみのとその2溶接棒拡散性水素量[]規格適用鋼種非低水素系肉溶接棒――軟鋼――・従来級高張力鋼(薄板)≦・鋼型級高張力鋼低水素系肉溶接棒≦・従来級高張力鋼(厚板場合有効)・鋼型級高張力鋼(越場合有効)MLGJISDDDDNMMDDTMCPNMMDDNMMTMCPNMMT/1004327434050005003490/2550005003490/1050265016490/490/25すみなどなどのなどすみなどののとくにをえるにとくに2222注)気温℃以上注)拡散性水素量152はによるJISZ3113-1975昭和50年代前半までは非低水素系すみ肉溶接棒といえば軟鋼用ではJISZ3211「軟鋼用被覆アーク溶接棒」の鉄粉酸化鉄系(D4327)や特殊系(D4340)のことをいい、490N/㎜2級高張力鋼用ではJISZ3212「高張力鋼用被覆アーク溶接棒」の特殊系(D5000)やライムチタニヤ系(D5003)のことをいっていました。しかし、これらの溶接棒は拡散性水素量が30ML/100Gを越えるため、溶接割れの危険性があるので490N/㎜2級高張力鋼用としてはせいぜい板厚12㎜までが限度で適用鋼種はほとんど軟鋼であるといっても過言ではありませんでした。昭和50年代中ごろ、わが国の鋼材メーカーにより、圧延および冷却条件を制御するいわゆるTMCP技術を適用して炭素当量(CEQ)を低く抑え、耐割れ性の良い490N/㎜2級高張力鋼(以下、TMCP鋼と記す)が開発されました。これに伴い昭和57年から、TMCP鋼の有効利用に関する研究が「日本造船研究協会第193研究部会(SR193)」にて始められ、そのなかで低水素系すみ肉溶接棒に比べ、耐ピット性、溶接作業性、溶接能率に優れ、かつ溶接棒の管理の容易な非低水素系すみ肉溶接棒の適用が検討されるようになりました。その結果、TMCP鋼では拡散性水素量が25ML/100G以下であれば溶接割れは発生しにくく、表1に示される範囲内で適用可能との結論が得られ、多くの造船所で非低水素系すみ肉溶接棒が使用されるようになりました。このように現在では、非低水素系すみ肉溶接棒は従来の軟鋼および板厚の薄い490N/㎜2級高張力鋼だけではなく、TMCP鋼にも使用されるようになり、新しい意味を持つようになりました。なお、TMCP鋼用の非低水素系すみ肉溶接棒は、その拡散性水素量が低水素系すみ肉溶接棒よりも多いものの従来の非低水素系すみ肉溶接棒よりも少ないため、俗称“中水素系すみ肉溶接棒”と呼ばれることもあります。すみ肉溶接棒と適用鋼種の対応を示すと表2のようになりますが、主として低水素系すみ肉溶接棒は、従来の490N/㎜2級高張力鋼に、またTMCP鋼であっても表1の適用基準を外れる場合に使用されています。造船に使用されてきたTMCP鋼用非低水素系すみ肉溶接棒は、今後TMCP鋼の適用拡大に伴い、橋梁や鉄骨分野などにも広く活用されることでしょう。(1989年12月号)非低水素系すみ肉溶接棒124124


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