用語解説


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溶接にたずさわる者は、ピット・ブローホールという言葉をよく耳にしますがいったいどんなものなのでしょう。JISの溶接用語集でしらべてみると、ピット…ビードの表面に生じた小さなくぼみ穴。ブローホール…溶着金属に生じる球状またはほぼ球状の空洞。とはっきりわけてありますが、どちらもガス(気泡)により発生する“穴”のことで同じようなものです。溶接中、1500℃近くで溶けている金属は、周りからガスを取込んで溶かしています。ところが、溶接後は急激に冷やされるので、取込まれたガスは、早く早くと追い出され、集まって気泡となり逃げようとします。逃げたいものの肝心の金属が冷えて粘っこくなり、最終的には固まってしまうので、ぼんやりした気泡は逃げ遅れてしまいます。この逃げ足の早い遅いがピットとブローホールの分かれ目で、もう少しで逃げられそうだったのにというのがピット、完全に逃げ遅れたのがブローホールです。ピット・ブローホールは、単純なシールド不良、母材の汚れ(錆・油)あるいはペイント、施工条件の不備、機器の不適切な取扱いなどによって発生します。これらの欠陥が継手の機械的性能に及ぼす影響は、欠陥径が微小な場合にはわずかですが、大きい場合には伸びや絞り、あるいは靭性の低下として現れます。実際の溶接施工では、ピットはビード表面に現れるのでよくわかりますが、ブローホールはビード表面に現れないので、X線や超音波を使って検査をします。もし、見つかると、溶接やり直し!ということになりますので、溶接材料、溶接機器、施工条件などに十分注意して溶接を行ってください。(1994年11月号)ピットとブローホール写真1ピットの一例(ビード表面)写真2ブローホールの一例(ビード断面)123


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