用語解説


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溶接ロボットが持つ溶接トーチ先端が、あらかじめオペレーターのティーチング作業により教示された点から次の教示点に空間移動する動作をエアーカットといいます。このエアーカットの占める時間をエアーカットタイムといい、アーク発生時間が短い溶接の場合、タクトタイムに占める割合は、大きなものになります。そのため、エアーカットタイムを短くすることが、タクトタイムを短くする手段になり、この短縮方法に力が注がれています。この方法として、可能な限りエアーカット距離を短くすること、ロボットの動きを速くして、エアーカット速度をアップする方法があります。は、オペレーターの技量の向上により達成でき、は、ロボット自体のソフトおよびハードの技術レベルアップによります。神戸製鋼は、溶接ロボット、溶接電源、溶接材料および溶接施工法の溶接総合技術を持つ唯一のメーカーであり、その中から、生みだされた各種ワークにもっとも適したティーチング技術で、エアーカットタイムを短縮するとともに、高速エアーカットタイプの溶接ロボット、アークマンシリーズ(最高合成速度150M/MIN)を使って、タクトタイムを減少させた多くの実績があります。以下にアークマンシリーズの各軸動作仕様を示します。旋回(S1軸)120°/秒下腕(S2軸)120°/秒上腕(S3軸)120°/秒手首回転(S4軸)240°/秒手首曲げ(S5軸)240°/秒手首ひねり(S6軸)400°/秒このような速い動きに、溶接速度を大幅にアップできる溶接電源センサアークをアークマンGXに組合せることで、従来では、考えられない程にタクトタイムを短縮することに成功した例が、数多く生れつつあります。例えば、自動車の足廻り部品の溶接工程で、従来では4台必要であったものが、3台のアークマンですんでいる例があります。これは、エアーカット速度アップと溶接速度アップにより達成されたものです。以上の説明で、タクトタイムにおけるエアーカットタイムの重要性がお解りいただけたことと思いますが、神戸製鋼は、さらにエアーカットタイム短縮に貢献できるロボットを供給できるよう努力していきます。(1987年4月号)エアーカット2020


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