用語解説


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表処理合金色調(硫酸)1アルマイトしたアルミニウムのアルマイト合金種類形態薄皮膜厚皮膜板銀白色(原色)軽灰色板、押出銀白色(原色)ー色板明灰色灰褐色板銀白色微黄色板、押出銀白色鋼灰色板銀白色ー色溶加材銀白色灰色溶加材灰色黒灰色黒色溶加材微黄色灰褐色溶加材微黄色灰褐色溶加材微黄色灰褐色のいいスレトスレト11002024300350526061707511004043-535651835556表溶接継手特性適母材溶加材組合2のにするとのせ母材種類溶加材種類強度延性塩水対耐食性ののにする陽極酸化処理後ーのカラマッチ11004043110011001100221923192319231923196061535653565154404360635356535653564043300353561100110011005052555653565356404350835183536653565183アルマイトとはアルミニウムの表面を陽極酸化して5―100Μの耐食性皮膜をつけたもので日本における商品名のことをいう。アルミニウム自身は大気中で自然に耐食性のよい酸化皮膜が形成され、自己防護するので優れた耐食性をもっている。さらにその耐食性、耐摩耗性、着色性ならびに光輝性などを飛躍的に改善するために、美しい銀白色の金属光沢を保持したまま無色透明な酸化皮膜を表面に形成するアルマイト処理が用いられる。アルマイト処理は種々の電解液で行うことができるが、酸性浴では多孔質構造の皮膜(ポーラス皮膜)が生成し、この孔の中には染料を始め種々の有機物、無機物を封入することができるので利用の可能性は広い。次の段階として、適当な金属塩を含む水溶液中で電解されると多孔質の孔の中に金属粒子が析出し着色される。耐食性をさらに向上させるためには封孔処理を行う必要があり、高温の水との反応により水和反応によりベーマイト化して封孔が行われる。無染色の場合でも酸化皮膜により固有の色を与えしかも皮膜の厚さにより色調が例えば表1のように変化する。溶接製品としては主として溶接後アルマイト処理が行われるが、中にはアルマイトした後で溶接することもある。前者の場合に問題になるのが溶接部の色違いである。この原因としては①溶加材により溶接金属部の成分が母材と異なること②溶接金属部の樹枝状晶の粒界とセル境界や溶接リップル線の部位には、凝固偏析があるために電解液によるエッチングが優先的に促進し光学的に一様にならない③熱影響による冶金的変化(再結晶、析出物の溶解あるいは析出促進など)が陽極酸化反応に変化が生じるなどが考えられる。このような色違いを極力防止するには、使用する電解方法に対し、色の一致が期待できるような表2のように溶加材の選択が必要となる。特に4043溶加材の場合には黒くなりやすいので注意が必要である。この他色違いを抑制する方法としては梨地処理やブラシ加工(ヘアーライン加工)あるいは種々のサンドブラスト仕上げがある。また溶接熱影響部の色違いを抑制するためには、溶接時の冷却方法や溶接後の再溶体化熱処理などがある。いっぽう、アルマイト後溶接する場合、酸化アルミニウム皮膜の結晶水が溶接中に蒸気となりそれが大きいブローホールとして残ると同時に、酸化物も異物として残留し融合不良などの欠陥をもたらす。したがって事前にやすり、研削材あるいは化学的なはく離溶液で処理してから溶接する必要がある。また、染色皮膜の場合は溶接熱による高温暴露のために退色したり、皮膜に微細な割れが発生したりするので注意が必要である。(1995年7月号)アルマイト処理1010


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