溶接110番

神戸製鋼所溶接事業部門発行の技術誌「技術がいど」。この中の「溶接110番」コーナーをまとめた電子カタログです。


>> P.103

123320°余盛5≦S≦1040∼7040∼70スタートエンド5∼10°5∼10°もれ止上進1パス2パス3パス①②③④①②③④①②③④⑤≒900R-3.2260▽床面から約500藤沢0466―20―3000AW検定の受験種目は表1に示すように工場溶接、代替エンドタブ(工場、現場)、現場溶接に大別されます。いままで*1∼*4の項目の溶接ポイントの説明を行っています。今回*5の現場溶接ガスシールドアーク溶接立向姿勢について説明します。試験板のサイズは工場溶接と同じです。溶接手順として、規定に従い試験板を準備し、板厚9∼16MM程度の拘束板を取付けた後、図1に示すように試験板の固定高さが500MM、じゃま板(3.2T×260M×900L)を鉛直に固定して本溶接を行います。溶接ワイヤは、立向上進溶接に適したDW-Z100(YFW-C50DR)、1.2Φを使用します。以下にその溶接について説明します。1)立向にセットした捨金上で1パス目を想定してワイヤ突出し長さを20∼30MMに保持し、溶接条件を180∼200A×22∼26V位に合わせる。2)1パス目の溶接を行う前に、スタート始端部分に鋼製もれ止めをつけても差し支えないと規定されているので、溶接金属がたれないようにするためにも取付けた方がやりやすい。3)試験板を床面より500MMにセットして表2に示すように、トーチ角度をじゃま板に対して20度位に保ち、溶接がしやすい姿勢に体を整える。4)1パス目のスタートは、もれ止め部分よりアークを発生させ、ワイヤ突出し長さ20∼30MM(初層から最終層)を保持しながらルートギャップと同じ幅でウィービングを行い、凸ビードにならないように溶接を行う。5)2パス目は、もれ止め部分よりアークを発生させ、1パス目のビード両端を十分溶かしながらウィービングを行い、凸ビードにならないように開先深さ3MM位残すように溶接を行う。6)3パス目は、もれ止め部分よりアークを発生させ、2パス目のビード両端および開先面を十分になじませながら余盛は5MM以上10MM以内におさえるようにする。以上、AW検定試験立向溶接のポイントについて説明しました。DW-Z100ですとソリッドワイヤに比べ、スラグはく離、ビード外観が良いので溶接がやりやすく、高い電流が使える分、有利です。ビード形状は溶接条件、運棒方法によって変わりますので、十分練習してください。また、DW-Z100と同じスラグ系タイプのワイヤでよりビード形状が凸になりにくいDW-100Vがあります。ぜひ一度お試しください。(㈱神戸製鋼所溶接カンパニーカスタマーサポートセンター)及川政博(平面)溶接110番(側面)大阪06―6206―6400表2溶接条件、積層とトーチ角度およびウィービング方法(一例)パス溶接条件積層とトーチ角度ウィービング方法1180∼200A×22∼26V2180∼200A×22∼26V3180∼200A×24∼28V表1試験概要試験種目板厚(MM)溶接方法溶接姿勢溶接層数試験項目工場溶接完全溶込溶接(S種)19ガスシールドアーク溶接下向(F)横向(H)自由外観検査放射線透過試験マクロ試験曲げ試験工場溶接すみ肉溶接(A種)9被覆アーク溶接水平(H)*1立向(V)*2各1パス外観検査マクロ試験曲げ試験代替エンドタブ工場完全溶込溶接(S種)19ガスシールドアーク溶接下向(F)*3横向(H)*4自由外観検査放射線透過試験マクロ試験代替エンドタブ現場完全溶込溶接(S種)19ガスシールドアーク溶接セルフシールドアーク溶接下向(F)横向(H)自由外観検査放射線透過試験マクロ試験現場溶接完全溶込溶接(S種)19ガスシールドアーク溶接*5セルフシールドアーク溶接被覆アーク溶接下向(F)横向(H)立向(V)*5自由外観検査放射線透過試験マクロ試験曲げ試験掲載月日*1:1997年1月*2:2004年4月*3:2003年5月*4:2003年10月*5:今回AW検定試験(現場溶接)完全溶込み溶接(S種)立向溶接のポイントAW検定試験(現場溶接)S種立向溶接をYFW-C50DR、1.2Φで受験を考えています。溶接のポイントについて教えてください。(北海道A鉄工)図1立向溶接の試験板セット状態7


<< | < | > | >>