溶接110番

神戸製鋼所溶接事業部門発行の技術誌「技術がいど」。この中の「溶接110番」コーナーをまとめた電子カタログです。


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藤沢0466―20―3000大阪06―6206―6400溶接構造物の出来上り寸法、品質を確保するためには設計、製作段階において溶接ひずみの発生傾向を予測し、その防止策を検討することが重要なことです。しかしながら、ひずみの発生量を完全に把握することは困難でしょう。特にアルミニウムは、鉄と比べ熱膨張率が約2倍もあり、凝固時における体積減が5∼7%あるため、ひずみや残留応力が発生しやすい特徴があります。このためアルミニウムの溶接構造物は鉄鋼の場合以上にこの点を考慮する必要があり、ひずみ軽減のため図1にあるような各種の防止方法が検討されています。構造物の形、板厚、溶接方法などから最適な方法を選定します。さらに、やむなく溶接ひずみが発生した場合には表1のような方法で取り除きます。アルミニウムのひずみ取りは原理的には軟鋼の場合と同様ですが、軟鋼に比べひずみが大きく、強度が低いため座屈形式(図2)のような複雑な変形も生じやすく熟練が必要です。ひずみ取りの際とくに注意を必要とする点としては以下の通りです。1.機械的方法では、動的、静的に力を加えますが、母材が軟らかいので傷をつけないよう緩衝材としてクラフト紙、木材、ゴム等を用いて下さい。2.加熱方法によるひずみ取りでは、アルミニウムは低融点(660℃以下)であり材料を溶かさないようにすることと、加工硬化材は規定温度を超えると焼きなましされ材質を劣化させるので表2に示す限界温度内で行うことが必要です。(㈱神戸製鋼所溶接カンパニー営業部技術サービス室)熊谷英一表1ひずみ取り方法機械的方法ピーニング法(動的)ハンマ打法(動的)ローラ法、ジャッキ圧法(静的)ひずみ取り方法加熱方法加熱冷却法加熱加圧法表2加熱限界温度合金名調質の種類加熱限界温度(℃)加熱急冷熱間加工A1060,A1070,A1100,A1200-O-H12,-H22,-H14-H24-R450以下200300400以下200300A3003,A3203,A5005,A5N01A5052,A5003,A5154,A5056-O-H12,-H22,-H32-H14,-H24,-H34-R400300350400250350A6061,A6063,A6101,A6151-T5,-T6250250A7N01-T4,-T5,-T6300∼350200溶接アルミニウムの溶接ひずみ111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番番アルミニウムの溶接をした際、ひずみ量が多くひずみ取りで大変苦労しました。なにか特別なやり方があるのでしょうか。また、ひずみ量軽減方法も教えて下さい。(埼玉県M製作所)図1ひずみ防止法図2座屈形式の変形15


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