溶接110番

神戸製鋼所溶接事業部門発行の技術誌「技術がいど」。この中の「溶接110番」コーナーをまとめた電子カタログです。


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一般にFCWはソリッドワイヤに比べてアークがソフトで、ビード外観が美しい、溶着速度が速いなど優れた性能を有しています。FCWは、スラグ生成剤、金属粉、アーク安定剤などの粉末状フラックスを鉄皮で包み込んでいます。このフラックスの成分を調整することにより被覆アーク溶接棒と同様にいろいろな種類のワイヤを作ることができます。FCWは、大別するとスラグ系(DW;JISZ3313YFW-XXXXR)とメタル系(MX;JISZ3313YFW-XXXXM)とに分かれます。スラグ系はチタニア系とも呼ばれ、スラグ生成剤としてTIO2を多量に含んでおり、主に溶接作業性に重点をおいて作られています。メタル系は金属の粉末を主成分として、多層溶接性、耐気孔性、能率性などの特徴をもたせたワイヤが作られています。溶接環境の改善を目的に開発されたワイヤに、低ヒューム、低スパッタのZシリーズがあります。Zシリーズを中心にした各種のワイヤの選び方を下表に示します。この他にも、1.DW―1SZ亜鉛の厚メッキ(どぶ付)鋼板の溶接に適した正極性(ワイヤマイナス)仕様のワイヤ。2.DW―200すみ肉溶接において、9㎜程度の大脚長の溶接が可能なワイヤで耐気孔性も良好です。3.MX―200Sプライマー塗布鋼板の耐気孔性、高速性を追求したワイヤ。など様々な特徴を持ったワイヤがあります。構造物や工事内容に合わせて、これらの各種の特徴あるFCWから最適なものを選定することにより、溶接部の品質向上や溶接工数の低減が計られ、トータルのコストダウンにお役立ていただければ幸いです。(㈱神戸製鋼所溶接カンパニー営業部技術サービス室)矢内信一溶接フラックス入りワイヤ(FCW)の特徴と使い分けについて110番藤沢0466―20―3000大阪06―6206―6400軟鋼や490N/㎜2級高張力鋼の炭酸ガスアーク溶接において、ソリッドワイヤと一部DW―Z110を使用しております。最近FCWのいろいろな種類のタイプが市販されていると聞きました。FCWの種類と特徴、使い分けについて教えてください。(東大阪市K機械製作所)図1FCWZシリーズの選び方の目安11


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