溶接110番

神戸製鋼所溶接事業部門発行の技術誌「技術がいど」。この中の「溶接110番」コーナーをまとめた電子カタログです。


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ストレートコーナーをねらう適正角度を守る!!ウィビング4∼5MM(4MM以下は開先修正)5MMを越えて10MM前後までビードのかさねは ぐらいがポイント!232354321溶融池(クレータ)の後の方でアークを出すと溶込み不良が発生しやすい。アーク発生点を溶融池(クレータ)の先端部にもって行く!!10∼20゜10∼20゜溶接方向溶接方向前進法後退法ビード幅広く溶込み浅いビード幅狭く溶込み深い阪神大震災における構造物の被害調査により、溶接施行上の問題点が指摘され、JASS6の改定など溶接の管理のレベルアップが求められています。またご質問のようにUT検査対象物件も増加しているようです。そこで、このUT欠陥のほとんどを占める溶込み不良や融合不良などの防止策について以下に説明します。1.トーチ角度や運棒要領のチェックトーチ角度は、溶込みに及ぼす影響が大きいので、特に一層目の溶接は溶込みの深い後退角(後退法)をお勧めいたします(図1)。運棒の要領は、アーク発生点をクレータ先端部に来るようにして、溶着金属が先行しないようにします(図2)。ウィービングを行う場合、コーナー部はクレータ先端部と母材の交わる部分にアークが来るように運棒してください。2.開先内の溶接要領のチェック一層目のねらい位置や運棒要領については、ルートギャップが4∼5㎜の場合は、トーチ角度をレ型開先の角度と平行にコーナー部をねらいストレート運棒を行います。4㎜未満については、4㎜以上になるように開先の修正を行います。ルートギャップが5㎜を越え10㎜程度までの場合は、同様なトーチ角度でウィービングを行います。ウィービングは偏平なビードになるように、コーナー部は少し停止し中央部は速く運棒を行います(図3)。厚板の上層では開先の幅がトーチ径以上になるので2パスに振り分けて溶接を行います。振り分けたパスのビードの重ねはぐらいが適正です(図4)。以上の点に注意して溶接を行っていただき、UT検査の合格率を向上していただければ幸いです。また鉄骨の溶接については、より高能率で作業性に優れ、UT性能の良好なメタル系フラックス入りワイヤ、MX101もぜひ使用してみてください。(㈱神戸製鋼所溶接事業部販売部技術サービス室)大阪矢内信一溶接鉄骨工事のUT検査合格率向上について110番藤沢0466―20―3000大阪06―206―6400鉄骨の工場溶接において、仕口やコア部の溶接をMG50(YGW11)で行っています。最近UT検査の対象物件が増えUT欠陥の手直しが多くて困っています。UT検査の合格率を高めるには、どの点に注意して溶接を行えば良いでしょうか。(広島県Y鉄工)図1トーチ角度のチェック図2運棒要領のチェック図3開先内溶接要領のチェック図4ビードの重ね方15


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