溶接110番

神戸製鋼所溶接事業部門発行の技術誌「技術がいど」。この中の「溶接110番」コーナーをまとめた電子カタログです。


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1520253035501001502002502T3T6T溶接電流 (A)アーク電圧 (V)溶接姿勢=下向、水平すみ肉152025303550100150200250溶接電流 (A)アーク電圧 (V)溶接姿勢=立向下進2-3T6T152025303550100150200250溶接電流 (A)アーク電圧 (V)溶接姿勢=立向上進3T6Tステンレス鋼は炭素鋼と比較すると、熱伝導率が小さいため熱がこもりやすく、融点も低いことから立向溶接時にビードが垂れやすい傾向にあります。そのため、現状のフラックス入りワイヤでは溶接電流を低目にする必要があり技量と熟練が要求されます。特に薄板の場合、立向上進溶接ではビードが凸になりやすく、下進溶接ではビードが垂れやすく安定したビード外観を得ることがむずかしくなります。このような問題点を解決するため開発されたPシリーズをご紹介いたします。このPシリーズは、特に立向溶接の作業性に重点を置いて設計された全姿勢ステンレス鋼用フラックス入りワイヤです。DWXXXLPのPはALLPOSITIONの意味です。使用ガスは従来のDWステンレスワイヤと同様に炭酸ガスを使用しますが、80%AR+20%CO2の混合ガスも使用可能です。従来むずかしいとされた立向上進、下進溶接が特別な技量も必要とせず簡単に行えますから、ワークの反転もなく溶接が可能となり能率も向上します。さらに再アーク性が従来ワイヤと比べて、きわめて良好で、わずらわしいワイヤ先端の切断の必要もなく、仮付けや千鳥溶接などの断続溶接にも最適です。ぜひ一度お試しください。(㈱神戸製鋼所溶接事業部販売部技術サービス室)熊谷英一表1溶着金属の諸性能の一例(溶接のまま)銘柄規格化学成分(%)機械的性質JISZ3323AWSA5.22CSIMNPSNICRMO引張強さN/㎜2{KGF/㎜2}伸び%DW-308LPYF308LCE308LT-1.40.0270.551.510.0220.0109.8919.45―550{56}45DW-309LPYF309LCE309LT-1.40.0270.561.210.0230.00912.4523.55―570{58}38DW-316LPYF316LCE316LT-1.40.0280.601.500.0210.00812.6518.352.68570{58}43溶接全姿勢ステンレス鋼用フラックス入りワイヤPシリーズ110番藤沢0466―20―3000大阪06―206―6400現在、ステンレス鋼用フラックス入りワイヤを使用していますが、立向溶接時(上進、下進)にビードが垂れやすいため、ワークを反転して下向溶接で行っています。ステンレス鋼用のフラックス入りワイヤでは、立向溶接はむずかしいのでしょうか。神奈川県T工業6T立向上進6T立向下進6T立向上進6T立向下進写真1立向ビード外観と断面マクロ(ストレート運棒)図1各板厚、姿勢に対する溶接条件範囲(ワイヤ径1.2㎜)11


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